川での訓練
今回は、趣向を変えて地元の川原での訓練である。
昨年、今日と同じような暑い日に羽村の堰で川原に入ろうとしたが、嫌がって入らないことがあった。
さて、それから約一年。
水に入るのは基本的にあまり好きではないと思われるイタグレ。
水深もそれほどなく、流れも緩やかなところを探して飼い主がまず入りらんを呼ぶ。
らんはどうするのか見ていると、呼ばれて入って行きたいのだが、躊躇しているのが良くわかる。
右へ行き左へ行き迷っている。
しかし、先生のおやつの誘導に引かれてか思っていた以上に早く、というよりもあっけなく浅瀬に入ってきたのである。
「おおー、すごい!」
「良く入ったね~」
少し歩いたらおやつをやることを繰り返し、川の中を行ったり来たりした。
飼い主の歩き方が早いと、らんが付いて来れないので注意して進んでいく。
水の中だし、石ころで足場も悪いため歩きにくそうである。
お腹に水が付くくらいの深さのところも頑張って歩いていた。
時々、後ろ足の関節がはずれてしまうので入れてやるようにした。
ここしばらくは、関節が外れることもなかったのだが、川の中で余計な力が入り緊張しているのだろう。
そのうちらんは勝手に岸のほうに向かって逃げていこうとした。
その時、先生の「天罰」が落とされた。
らんは、必死に岸へ避難した。
先生から、「らんちゃん、呼んでください」と声がかかる。
飼い主は、川の中から繰り返し、らんを呼ぶ。
5,6回呼んだだろうか?
らんは、一度岸に上がってしまったので再び川に入ってくるのは難しいか?と思っていた。
それからも何度もらんの名前を呼び続けた。
すると、迷いながらもまた川の中に入り、飼い主の元に来ることができたのである。
今回のように何かの拍子に驚いてその場から逃げてしまうことがあるそうだが、その状態で訓練を終わりにすることは良くないので、必ず出来たところで終えることが大切だという。
水を嫌わずに入れるようにするために、また個人練習でやってみようと思う。
いつも訓練終了後は、疲れるのかずっと臥せっているが、今日は川の中を歩いたのと頭をたくさん使ったのでもうぐったりという状態であった。