第二回富士山マラソン報告
今年も富士山マラソンを走って来た。
今回は例年に比べ練習が十分にできなかったので不安を抱えての参加だった。
当日の天気は快晴で気温も過去のレースに比べればそれほど寒くはない。
昨年のレースは、当日5000人がスタート時間に間に合わないほどの交通渋滞で悪評が立っていたので少しは運営面で改善されたのか?
スタート前の整列状態やスタート地点までの距離は短いと感じたが昨年より参加者数が少ないのだろうか。
明け方の河口湖
レース前
走り始めるとすぐに体が温まり、額に汗がうっすらとにじんでくる。
あまり走り始めでセーブしすぎるとペースアップが出来なくなるので、6分前後のペースで行くように心がけた。
なぜならいつもハーフを超えると極端にペースダウンをするのがわかっているからだ。
ハーフを超えた中間地点に胸突き八丁の急坂が待ち構えている。(約1km)
この坂は、河口湖から西湖につながる所で昨年は初めてだったのであまりの長さにとまどい、後の距離を考え歩いてしまったのだ。
今回はここでのペースダウンは、前半の時間の貯金をすべて使い果たしてしまうので、何とかゆっくりであっても頑張って歩かずに登り切るようにした。
その結果、時々左脚の腿裏や右脚の大腿四頭筋がけいれんしそうになってしまったが、ここで走れなくなるわけにもいかないので、我慢しながら西湖の周囲を10km走った。
正確に言えば、走ったり歩いたりを繰り返しながら30km地点までたどり着いたと言って良い。
昨年同様この西湖の走り方がどうなるかでタイムにも影響するカギであることがよくわかった。
富士山は今年も美しい姿を見せてくれた
残り12kmだ。
練習でも今年はほとんど30km以上は走っていない。
練習しているたまりバーでは、登戸を過ぎて二子玉川に向けて走っている距離だ。
そろそろゴールのタイムが気になり始めてきた。
残り10km地点まで来た。
このキロ6分強のペースでは1時間ではどう考えても走れそうにない。
だんだんともう歩いてしまいたいという考えが浮かんでくる。
しかし、過去のレースのように腿の筋肉が張るわけでもなく膝の関節が痛むわけでもない。
ただ腿の付け根が痛むことと脚全体がだるくて仕方がないのだ。
残り5kmの表示が見えた。
ここでペースを落とさずに走れば4時間45分程度でゴールも可能かもしれないと思い始めた。
せめて昨年の記録である約5時間は切りたいという思いで走り続けることが出来た。
フィニッシュ付近では歩いているランナーを何人も抜きながら何とかゴールした。
脚全体のどうしようもないだるさはピークに達していたが、最後の5kmは自分なりに頑張り切れたと思う。
結果は、自分の時計では4時間41分だった。あくまでもランニングウォッチの計測なので結果が送られてくるまではわからないが。
この富士山マラソンの前身河口湖マラソンでの最高が4時間39分だったので、河口湖より坂道の多い富士山マラソンのコースをこのタイムで走れたのだから良かったのではないだろうか。
しかも長距離の練習があまりできずにいたレースだったので、今後の練習方法を見直すよい機会にはなったと思う。
ゴール直後のとん汁の振る舞いは、本当にありがたい。
冷え切った身体に染みとおる暖かさで、最高のうまさだった。
ゴールが2時近くだったのですぐに温泉に入り着替えを済ませ、河口湖駅に着いたときにはすでに3時を過ぎていた。
昼食をとるタイミングを失い、そのまま16:00発ホリデー快速新宿行きに乗り込むことになった。
これがとんでもない満員電車だったのだ。
結局、電車の通路内でずっと1時間半、八王子駅で下車するまで立ち通しであった。
4時間以上走った後のダメージはかなり大きかった。
自宅に着いたときには脚がどうにもならない状態になっていた。